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今回は、”Moody Blues” がどのようなものかを知ってもらうために、実際に Windows版 Moody Blues を使っている様子を、ハードボイルド物語風にお届けします。

途中で読むのに疲れたら、最後の「まとめ」だけでも読んでもらえると嬉しいです。

さあ、作業を始めよう

今朝のロンドンは雪だった。こんな日にもバッキンガム宮殿の衛兵はじっと立っているのだろうか。そんな事を考えながらポケットに手を入れるが、ライターが入っていなかった。

いつもあるものが、あるべき場所に無いというのは気持ちの悪いものだ。

逆に、意外な場所に意外な物があるというのも、妙な気分になるものだ。ナオミという名の女性に日本で出会ってもどうということはない。しかし、ロンドンで出会うと郷愁なのか何なのか分からない気分になる。

もっとも、そんな事は熊本にいる俺には関係の無いことだ。それにタバコは吸わないのでポケットにライターが入っているはずもない。ナオミ=キャンベル に日本人の血が入っていないのは明らかだ。きっとキリスト教圏でも普通の名前なのだろう。

何はともあれ、今日は新製品のデザインをしよう。俺はマウスとキーボードを巧みに操り、「タイムマシン開発」というフォルダを作った。

自動再生

自動再生

そして、Cosmos という名の ガイアメモリだったか USBメモリ だったかをコンピュータに刺すと、それに反応してダイアログボックスが表示された。

“Moody Blues…” 俺はそう呟くでもなしに Moody Blues を実行した(Windows7や、セキュリティパッチを適用したXPなどでは、フォルダを開いてから MoodyBlues.exe を実行してください)。



一覧に追加

一覧に追加

起動した Moody Blues に、さっき作った「タイムマシン開発」フォルダを、慣れた手つきでドラッグ&ドロップ。 フォルダとラベルに入力されたのをタバコの煙越しに確認し、一覧に追加ボタンを押した。



準備完了

準備完了

バックアップ対象一覧 に入れば準備完了だ。あとは、安心して溢れ出るパッションをデザインにぶつければいい。

俺のような根無し草でも安心は欲しい。それがたいした代償もなしに手に入るのならば、なおさらだ。

ソフトを動かしておくだけで得られる安心とやらがどんなものなのか、これから見てもらおう。

ところで、俺はタバコは吸わないんだったな。じゃあ、「タバコの煙越し」って所は無しだ。忘れてくれ。


ゾクゾクするねぇ

俺は「タイムマシン開発」フォルダの中に、タイムマシンのデザインを作った。

いったい何本のタバコを灰にしただろうか。俺はようやく納得できるデザインにたどり着いた。

タイムマシンのデザイン

タイムマシンのデザイン

我ながらゾクゾクするようなデザインだ。どことなくノスタルジィを感じさせるじゃあないか。黄色いシャツのメガネ少年が操縦すると似合いそうだとは思わないか?

俺はファイルを保存し、Moody Blues の「今すぐバックアップ」ボタンを押した。別にわざわざ押さなくとも、定期的にバックアップはされるのだが、これは俺の体に染み付いてしまった癖みたいなものだ。

ん?ああタバコね。そうそう、吸わないんだった。他にハードボイルドっぽい事を思いつかなくてね、つい書いてしまった。無かったことにしてくれ。


男の帽子は優しい目を隠すためのものだ

これ、映画でおやっさんが言ってたんだ。唐突なネタバレでごめんね。

俺は作り上げたデザインを印刷し、古びた帽子をかぶり事務所を出た。こんな碌(ろく)で無しの俺にも仲間と呼べる存在がある。彼の意見を聞くためだ。

迷路のように入り組んだ薄汚い裏路地に、開店しているのかどうかも分からないような大衆食堂がある。

立て付けの悪い引き戸を開け、マスターに声を掛けてから、タイムマシンのデザインを渡した。

マスターは明らかに皿よりも汚い布で皿を拭きながら言った。「なんね?あとぜきせんと」(何ですか?戸をお閉めください)

「は?なんね?鯛飯のデザート?若っかモンの言うことはむずかしゅうて分からん」(聞き取れません。なんですか?鯛飯のデザートですか?若い方の話すことは難しくて理解できません)

「あーあー、見た目ね。そうね、見た目も味のうちばい。これでも気ぃばつこうとっと」(ああ、見た目のことですね。そうですね、見た目も味のうちですから、当店でも気を遣っております)

「色は大事んごつせんとな。色が多けりゃそれでよかろう」(色は大事にするべきですね。色を多くすれば、必然的に栄養バランスも良くなるものなのです)

マスターの忠告

マスターの忠告

俺はマスターの忠告を受け、事務所に戻ってデザインを手直しした。タバコ…は、もし吸ってたら5本くらいかな。

そして、ネオンの灯りすら届かない裏路地を抜けて、再びマスターを訪ねた。

「どちらさん?うん…ぎゃん?…あぁ昼間の兄ちゃんね」(失礼ですがどちら様でしょうか?ええ…左様でございますか?…ああ昼にお見えになったお客様ですね)

「なんね?」(ご注文はいかがいたしましょう)

「デザートの口直し?なんば言いよっとね」(デザートの口直しですか?残念ですが何を仰っているのか理解できません)

「ん?この紙っぺらを見ればよかと?…なんや目がチッカチッカすっばい」(この紙を見ればよろしいのですね?…何だか目がチカチカします)

お前の罪を数えろ!

背中をネオンに照らされながら、俺は事務所へと足を進めた。

ちっ何だよ、お前が色を増やせって言ったんじゃん!

俺も、最初のほうがいいような気がしてたんだよな。

あーあ、元に戻すの面倒くせぇなぁ。

おっと、文体が変わってしまった。

でも安心

バックアップを見る

バックアップを見る

これは誰のセリフでもない。

そんな時でも Moody Blues を使っていれば安心だ。

「バックアップを見る」ボタンを押せば、過去の好きな時間のファイルを取り出すことができるのだ。



過去が見える!

過去が見える!

ちなみに、一番上のフォルダが、作業開始時に「今すぐバックアップ」した時だ。

二番目が、最初のデザインを仕上げた時。三番目は手直しした後に自動バックアップされたもの。

誰にでも捨ててしまいたい過去がある。同じように、永遠に色褪せないままに残したい過去だってある。もう一度戻りたい過去もあるだろう。

Moody Blues を使うなら、消したい過去は消せばいい。残したい過去は残せばいい。或いは、過去に戻るのもいいだろう。

どうするのも自由だ。恐れることはない。自由を手にいれるための代償は、思っている以上に小さいのだから。

俺が欲しい過去は2番目のフォルダだ。人は過去を振り返ることで、未来へと歩む勇気を得ているのかもしれない。

まとめ

製品の機能は伝わったでしょうか?たぶん伝わっていないと思うので、おさらいします。

  • “Moody Blues” はバックアップソフトの一種です。
  • 登録しておいたフォルダ(複数可)を、自動で定期的にバックアップします。
  • 好きなタイミングで、手動バックアップすることも可能です。
  • フォルダ内の構造がそっくりそのままバックアップされます。
  • 取ったバックアップは普通のフォルダと同じように見ことができます。
  • 変更されたファイルだけをコピーしているので、時間も容量もあまり使いません。

いかがでしょうか。他の Moody Blues 関連の記事も合わせてごらんください。

なお、私は熊本出身ではないので、文章中の熊本弁は想像上のものです。

また、画面は開発中のものです。よしんば完成していたとしても、将来予告なく変更される可能性があります。